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奥田弁護士、中田弁護士が、ラジオに出演します。

奥田弁護士、中田弁護士が、ラジオフチューズ(東京府中FM、FM87.4MHz)に出演します。奥田弁護士、中田弁護士は、多摩地域の弁護士有志と、多摩地域の2カ所の更生保護施設(刑事施設から釈放された人や保護観察中の人で、身寄りがないことや、現在住んでいるところでは更生が妨げられるおそれがある方たちに対して、一定期間、宿泊場所や食事を提供する民間の施設)に定期的に出張法律相談をする活動を、2015年から継続して行っています。

NPO法人監獄人権センターが、2022年4月から、府中刑務所がある府中市のFM局から、受刑者の社会復帰、贖罪のあり方を考えるラジオ番組「刑務所ラジオ」を放送していますが、この度、奥田弁護士、中田弁護士が「刑務所ラジオ」の第4回のゲストに招かれました。番組では、奥田弁護士、中田弁護士が以前に所属していた立川市にある多摩の森綜合法律事務所時代の同僚である菅原直美弁護士、元受刑者の方と一緒に、上記の活動や、刑務所への出張法律相談、罪に問われた方の更生を支援する立場で考えていること、感じていること等をお話し、それが当事者である元受刑者の方からどのように見えているか等もお聞きします。放送は、5月23日(月)夜10時~10時29分、ご視聴いただく方法は、以下のリンクを参考にしていただければと思います。

https://prisonersrights.org/info/925-2/

弁護士は、刑事弁護等を通じて、罪を犯した人と接することも多い立場にあります。その経験からすると、罪を犯す人の中には、自分で生活を成り立たせる力が弱かったり、課題に行き当たった場合に、しかるべきところに相談する等の適切な問題解決の方法を身に付けていない方が多く見られます。普段の刑事事件では、判決言い渡しにより刑事弁護人の役割は、一旦は終了しますが、他方、罪を犯した人の一部は、その後、刑務所に一定期間服役し、罪を償うことになり、社会から一定期間切り離すことになります。そのため、受刑中、社会と本人の繋がりを保った方が、社会復帰後、スムーズに更生のスタートを切れます。特に、身寄りがない人や、障がいや高齢といった理由から、直ちには自立して生活していくことが困難な方にとっては、住居や仕事、携帯電話や金融機関の口座等が何もない状態から全てを自分で立て直すことは難しく、反省は自分でできても、更生には他の機関や人の支援が必要です。弁護士にできることには限りがありますが、私たちは、できる範囲で少しでも受刑者の方が必要な支援を受けられ安定した生活が送れるようにし、結果的に再犯が防止されることが、本人にとっても社会にとっても重要なことであると考えています。刑務所の中には弱い人も多く存在すること、罪を償った後の支援を社会全体で考えていくことが、再犯防止の観点からも必要であるということを、少しでも多くの方にお伝えすることができればと思います。

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